まずは,インフルエンザにかからないように心がけることが大切です。赤ちゃんは家族から感染するケースが多いため、家族そろって予防策を実践しましょう。

ウイルスを運んでくるのは、パパとママ

外出する機会があんまり多くない赤ちゃんは、ママとパパからうつるケースが多いのです。咳やくしゃみと一緒に吐き出されたウイルスを、そのまま吸い込んで感染するだけでなく、空気中に浮かんでいるウイルスを吸い込んで感染することもあります。感染力が強いウイルスなので、ママとパパがインフルエンザにかからないように気を付けましょう。

★予防接種はママとパパから
インフルエンザの予防には、予防接種が最も有効。ママとパパが受けておくと赤ちゃんへの感染の可能性が低くなるでしょう。赤ちゃんが1歳未満だったり、1歳以上でも重い卵アレルギーがあったり、接種当日に熱があり接種できない場合、家族が予防接種を受けておくことは、赤ちゃんに対する予防法の一つと言えるでしょう。

★帰宅後の手洗い、うがいを忘れずに
帰宅したら、石鹸を使って丁寧に手洗いをしましょう。このとき、洗顔もすればさらに効果的です。うがいは喉を清潔にし、粘膜をスムーズにするのでウイルスがもぐり込むのを防ぎます。手洗いやうがいは、インフルエンザだけではなく、すべての感染症予防の第一歩です。習慣にしましょう。

★温湿度を適切にコントロールして換気も忘れずに
室温は20度前後、室温は60%前後を目安に調節するといいでしょう。冬は窓を閉めきっていることが多く、空気が汚れがちです。時々、窓を開けて外の空気と入れ替えましょう。室内に洗濯物を干すだけでも湿度を上げることができます。加湿器を使う時は、こまめに掃除をして清潔に保って。また、やけどをしないように気を付けましょう。

★赤ちゃんを人ごみに連れて行かない
デパートや電車など、人がたくさん集まる場所にはウイルスも多いと考えられます。とくにこの時期は、赤ちゃんを連れての外出をなるべく控えましょう。どうしても外出しなければならない場合は、込まない日や時間帯を選び、短時間で済ませるように心がけましょう。

★規則正しい生活リズムを心がけて
疲労がたまっていたり、不規則な生活をして体力が落ちているとインフルエンザにかかりやすくなります。流行が始まる年末年始は、生活リズムが乱れがちな時期。家族みんなで規則正しい生活リズムを心がけ、栄養バランスのいい食事と十分な睡眠をとり冬を乗り切りましょう。




インフルエンザのワクチンってどんなもの?

インフルエンザのワクチンは、インフルエンザの病原体を完全に殺し、免疫が出来るのに必要な部分だけを取り出して作る不活化ワクチン流行の中心になっているA型を2種類、B型を1種類含んだ混合ワクチンです。
それぞれの型が少しずつ変化するため、日本ではその年の患者から取れた多数のインフルエンザウイルスを分析し、翌年の流行の中心になる型を予想してワクチンを作っています。


予防接種のパーフェクトスケジュール

出来れば、ワクチンの接種は11月中に!!
流行する前に免疫をつけるには、11月中に1回目の接種を済ませておけば、より効果的です。

2回目の接種は12月上旬までに!!
子供の場合、ワクチンは2回の接種が必要です。接種間隔は1〜4週間ですが、3週間以上あけると効果的です。12月上旬までに2回目を済ませましょう。

ワクチンの効果は2回目接種の2週間後から

個人差がありますが、ワクチンは接種の2週間後から効果が現れます。12月下旬からインフルエンザが流行し始めるので、予防接種は計画的に受けましょう。