インフルエンザの予防的投与について 

インフルエンザの吸入治療薬イナビルが、予防投与にも適応が追加されました



救急外来の受診方法はこちらをご覧ください

笠松病院  岐阜県岐阜市中鶉3丁目11番地
TEL 058-276-2881
FAX 058-276-3566

診察時間はこちらをご覧下さい

 インフルエンザは多くの場合、家族の1人がかかると家族全員に感染してしまうことがあります。
インフルエンザワクチンを接種されていない方や、1回しか接種されていない方は、感染しやすいようです。
 そういった際に、抗インフルエンザ薬であるイナビルやリレンザ、タミフルを予防的に服用していただくことで、インフルエンザ感染のリスクを減らすことが出来ます。これが予防的投与です。

 予防投与には保険は適応されません。保険医療ではなく、自費診療となるため投薬量・薬代が実費になります。

 予防投与の効果としては完全ではないですが、ご家族や同僚の方の感染が発覚され次第、早期から服用することで感染のリスクはかなり減少します。


イナビルを治療に用いる場合
  成人:ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する
  小児:10歳未満の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを単回吸入投与する
  10歳以上の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する


イナビルを予防に用いる場合 
  成人及び10歳以上の小児:ラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを1日1回、
                   2日間吸入投与する


【イナビルを「予防」で用いる場合の用法・用量】




【イナビルを「予防」で用いる場合の使用方法】




リレンザを予防に用いる場合
   一回2吸入を10日間


リレンザは予防投与に10日間も吸入しなくてはいけないので吸入忘れが多いですが、イナビルではたった2日間の吸入で予防投与が終了するので、より簡単になっています。

イナビルについてこちらをご覧下さい